3-2.アトピーと漢方薬

前回からの続きですが、その病院へはその後2週間に一度のペースで通院しました。
2週間の間に症状が改善しなかったら、見立てが違うということで薬を変えていきました。
漢方薬が証に合うときは、わりとすぐに症状が改善してわかるようです。
この頃外用ステロイドは非常に弱いものを使用していました。
なるべくステロイドを使用したくないという私の希望によるものでした。

3ヶ月が経過した頃、ある漢方薬を処方され服用したところ一週間経たないうちに真っ赤だった全身の皮膚が肌色になっていきました。
それは本当にマジックのようでした。
お風呂に入るときに全裸の状態で、体の下部から肌色が戻っていました。
上半身はまだ赤いままで、その差はくっきりでした。
今思うとどうして写真を撮っておかなかったのかと悔やまれます。
しかし翌日には上半身も肌色をなっていき、あっという間にかなり改善しました。
漢方薬のすごさを実感しましたが、腕の良い漢方医でも証に合う調合にこれだけ時間がかかるのですから、漢方が難しいと言われる意味がわかります。

それから3ヶ月ほど同じ漢方薬を飲み続けて予約の日、先生から病院移転のお話しがありました。代わりの病院へ紹介状を書くとのこと。移転先は栃木県のため私は通院することが不可能。
せっかくアトピーも改善して普通の生活が送れるようになったのにショックでした。
私は仕方なく代わりの病院を紹介していただくことに。
代わりの病院と言っても先生の知り合いなどではなく、東洋医学会に登録している医師で病院所在地など考慮したうえ決める程度でした。
それで良い先生に出会えるはずもなく、しばらく栃木から薬を郵送していただくことにしました。
(定期的に受診することを条件に)

それからしばらくアトピーが改善した漢方薬を飲み続けて1年ほど経った頃、これまでほとんど痒みも治まっていたアトピーが再発しました。徐々にですが、痒みが出てきたのです。理由はわかりませんが、漢方薬が証に合わなくなったのだと思います。
すぐに週末栃木にいる先生のところへ行くことにしました。我が家から病院までは、朝9時頃に出発して着くのは13時過ぎでした。病院はまだ新しい綺麗なクリニックで混み合っていましたが、遠方を考慮して診察は優先的にしていただきました。
漢方薬の種類を変えましが、次回これるのは早くても一月先です。
1ヶ月分のお薬をもらい、帰路につきました。
家に着いたのは19時頃でした。
やはり定期的に通院するのは難しいと思い悩みました。
その後2度通院しましが、アトピーは良くなりませんでした。
そして栃木への通院を諦めるのでした。

つづく

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